4月19日(土)午後2時より、万代市民会館ホールで、
『子どもセンターぽると・設立記念シンポジウム』が開催されました。
会場には約160名が集まり、市民のみなさまが、
「行き場のない子どもたち」の課題について、
関心を寄せてくださっていることを強く感じました。
最初に特別ステージとしておおたか静流さんと大友剛さんによる
ミニコンサートが行われました。
いつもとは違う雰囲気でのコンサートにお二人も戸惑っておられる感じでしたが、
さわやかな歌声とピアノ演奏に、会場のみなさまは
自然と笑顔になっていらっしゃいました。
その後、日本で初めて子どもシェルターを作られた、
東京カリヨン子どもセンターの理事長で弁護士の坪井節子さんから、
「子どもたちに寄り添う~子どもシェルターの活動」
と題してご講演いただきました。
坪井さんは、全国で11番目となる新潟での子どもシェルター立ち上げを
心から喜んでくださいました。
そのうえで、シェルターを立ち上げるまでの経緯と
シェルターを必要とする子どもたちの抱えている課題の重さ、
そして「大人ががっちりとスクラムを組んで、子どもを真ん中に支援すること」
の大切さを教えてくださいました。
後半は、シンポジウムとして、
前新潟市児童相談所所長補佐の石橋一さん、
上越市にある社会福祉法人みんなでいきる・相談支援センターらく
相談支援専門員の吉田有佳さん、
子どもセンターぽると理事・弁護士の黒沼有紗さん
から発題がありました。
石橋さんからは、児童相談所の役割と現状、シェルターに期待すること、
吉田さんからは元児童養護施設の職員として、また現在地域で支援する相談員として伝えたいこと、
黒沼さんからはシェルター立ち上げの経緯と財政的な課題についての発言がありました。
それぞれの発題に対して、コメンテーターとして坪井さんからご助言があり、
ぽるとの活動の大切な視点を学ぶことができました。
子どもシェルターを運営する『NPO法人子どもセンターぽると』は、
法人格取得の申請を済ませ、現在、認可が下りるのを待っている状況です。
これからいよいよシェルター開設に向けての本格的な準備の時期となります。
これからも少しずつ情報を発信していきますので、
どうぞよろしくお願いいたします。